ハラスメントの法的問題

キャンパスハラスメントとスクールハラスメントの違い

小学校、中学校、および高校におけるスクールハラスメントと大学等におけるキャンパスハラスメントとの違いを考えることにします。

スクールハラスメントとキャンパスハラスメントの違いについて、あまり議論がされていないようです。法律用語ではありませんので、これらの用語を使用する人それぞれで、異なる意味で使用しても問題がないものです。ただ、キャンパスハラスメントの意義とアカデミックハラスメントの意義を検討することで、スクールハラスメントとの関係性が明確になります。

まず、広義のキャンパスハラスメントとして、「大学等の内部で生じる様々なハラスメント行為」として、包括的に定義をすることができます。また、その主な具体的内容として、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、アカデミックハラスメントの3種類のハラスメントがあり、近時は、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントだけでなく、マタハラ(マタニティハラスメント)、ソーハラ(ソーシャルハラスメント)、アルハラ(アルコールハラスメント)などの新しいハラスメントも問題となっているものであることから、これらのハラスメントを含む包括的なものと定義することができるものです。

そして、狭義のキャンパスハラスメントとは、大学等の研究・学習の場におけるハラスメントであり、セクハラ(いわゆる「キャンパス・セクハラ」)とアカハラ(アカデミックハラスメント)を指すものとして定義をすることができます。

これらの検討の結果を踏まえて、スクールハラスメントとキャンパスハラスメントの違いを見てみることにします。

まず、基本的には、スクールハラスメントとキャンパスハラスメントは、教育機関におけるハラスメントとして、同様のものであると考えられます。そして、狭義のスクールハラスメントに対応するものが、狭義のアカデミックハラスメントであると考えられます。

言葉の使い方としては、初等・中等教育におけるスクールハラスメントと大学等におけるキャンパスハラスメントは別の意味を持つものとして、区別をして、使用することがよいと思われます。

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